事業支援しきん おとおし

過去のあとおし事業

あとおし2015 「川崎南部、在日コリアンの生活史を
市民の宝物に!」映像制作と交流事業

実施団体:かわさきの在日高齢者と結ぶ2000人ネットワーク

かわさきの在日高齢者と結ぶ2000人ネットワーク

 川崎市南部は、日本の近代化を下支えする工場地帯として整備され、働く人たちを迎え入れて、土台を形成してきました。沖縄や東北の農村から、北海道、九州の炭鉱から、そして、植民地であった朝鮮半島からやってきた人々が、仕事を求め、額に汗して働く者の街として発展してきました。その生活史は、戦争の悲惨さと差別の醜さを伝える日本の現代史を物語る貴重な記憶遺産ともいうべきものであり、市民の財産として位置付けられるべきだと思います。
 そして、関東では屈指の在日コリアン集住地域を形成する桜本地域では、戦中戦後をどっこい生きてきた在日高齢者が、老いの今を送っています。その暮らしにまつわるものが、生活史を語る人を含めて、今、記録化しなければ消滅してしまいます。そのために、生活史展の開催を見据えて、映像制作、ブックレット作成、そして交流事業を行います。多くの市民と生活史を分かち合い、「差別も戦争もない地域社会づくり」に寄与していきます。

扇(プチェ)が印象的な韓国舞踊

扇(プチェ)が印象的な韓国舞踊


そこには「差別も戦争もない社会」への手がかりが

 厳しい生活を生き抜いてきたハルモニの笑顔は、人を引き付ける力があります。差別に抗い、互いに支え合って生きざるを得なかった戦中・戦後史。「厳しかったけど、みんなどっこい生きてきた」という事実が、今を生きる市民に、大きな勇気や共感を与えることができるのではないかと思います。

こんな事業を行います!

 在日コリアンの自助・互助のコミュニティを形成してきた歴史を当事者の語りを織り交ぜて、小学校などでの「語り部」活動にも活用できる20分程度の映像を制作します。
 また、「桜本の歩き方」として、地域史を入れ込んだ街歩きワークショップ用ブックレットを作成します。2016年度後半に映像や写真、当事者自身の劇と歌と踊りなどの表現発表を盛り込んだ生活文化展を計画しています。

左:映画「花はんめ」のポスター 右:徴用労働者の家族呼び寄せ記念写真

左:映画「花はんめ」のポスター 右:徴用労働者の家族呼び寄せ記念写真


2015年度 かわさきの在日高齢者と結ぶ2000人ネットワークへのご寄付

【寄付総額】418,135円
【寄付者数】47人
以下、ご寄付くださった方々(五十音順・敬称略)です。
阿部眞也・六子/石坂浩一/江田雅子/大藪信子/片岡輝美/川口洋一/木村雅子/金一男/久保新一/倉形亮・玲子/澤井留里/鈴木文治/瀬川千恵/高橋喜宣/竹島正/田代美香/寺島萬里子/遠山浩/中村茂/西川勇/仁科淳子/人見雅子/三浦泰一 ほか匿名のみなさま

事業支援しきん あとおし事業報告

「川崎南部、在日コリアンの生活史を市民の宝物に!」映像制作と交流事業
          報告者 かわさきの在日高齢者と結ぶ2000人ネットワーク 三浦さん

 2015年9月に(戦争関連法案を受け)在日のハルモニのおばあさんと話をしていると、「戦争だけはごめんだ」という言葉を聞きました。それを聞いて差別と戦争の時代を生きた一世の人たちのことを考えなければいけないと思い、桜本で勉強会を開きました。そこでは、「国会に連れていけ」というハルモニもいました。しかし、年齢のことを考えると実現が難しいため、地域でデモを行うこととし、チマチョゴリなどを着てデモを行いました。差別の対象となってきた在日一世の人たちは民族衣装を着て街の中に出ることはありませんでした。そういった人たちが、自分たちの地域での活動の積み重ねによって、在日一世の人たちが民族衣装を着て街でデモができた。若い人もこんな風に戦争を経験したハルモニたちがいるということを知り、そのことが新たな交流を生み出していました。これまでは子どもたちへの文化事業・教育が中心でしたが、一世の人たちが生きているということを積極的に発信していかなければいけないと思い、2015年に市民しきんへの応募をしました。
2016年には戦争反対デモ1周年を記念して「トラヂ文化祭」(交流事業)を開催しました。その中では、マダン(広場)劇を行い、ハルモニたちの自分史を追う形で原稿をつくり上演しました。一世の人に聞いた1930年代の植民地時代の故郷の話から、渡航史、戦中戦後の暮らし、解放の時の様子、朝鮮戦争の時の経験を経て識字学級のことまで、証言ビデオや歌を交えて上演を行いました。今後も、川崎市内での劇の再上演を行うとともに、映像に関しては、自己資金も当てて、現在制作をしているところです。

収支決算
収入:
あとおし助成金 355,415
特別募金 334,692
主催団体より 510,929
合計 1,201,036

支出:※()は予算
映像撮影制作費 1,000,000(1,000,000)・・・活動費、消耗品 編集、校正報償費含む
写真撮影制作費 20,000 (100,000 )・・・活動費、消耗品、報償費含む
印刷費 139,900(200,000) ・・・印刷製本費 
イベント会場費 0 (200,000 )  
イベント運搬、食事9,836(120,000 )・・・イベント日の高齢者用、開催日事務局用弁当代含む
郵送費 19,300(20,000) 
雑費 12,000(30,000) ・・・ボランティア交通費支給 6人分
合計 1,201,036 (1,670,000)  
※映像制作は、遅れています。現在700,000円を支出し、完成時300,000円をお支払いする予定で確保してあります。
※主役の在日高齢者と共に相談して進めている関係上、会場変更して、桜本地元の学校施設をお借りしての発表交流となりました。その分、予算通りの支出となっていません。

交流事業としてのトラヂ文化祭 マダン(広場)劇

交流事業としてのトラヂ文化祭 マダン(広場)劇


担当者の想い

 汗水たらして働いたら、内臓肉の焼肉に、マッコリ。チャンゴのリズムに肩が揺れ、踊り、歌う。戦後の家族の生活を支えたのは、ハルモニたちの労働だ。学校に行く機会もなく読み書きもできず、異国の地で生きるために必死な戦後の生活。朝鮮半島の農村で、みそもしょうゆも酒も自分たちで作ってきた文化のノウハウがあった。
 密度の濃い現代史を生きた人間の歴史を発信する「地域ミュージアム活動」の活動領域をもつことで、高齢期を迎えた在日一世を主体とした川崎市民の南北交流が行われる基盤を整備したいです。当事者が元気になると同時に、私たちにも、たくさんの元気をいただけるとわくわくします。

(三浦 知人)


寄付の目標金額

1,000,000円

現在の寄付額

418,135円

現在の寄付者数

47名

募集期間 2015年11月5日〜
2016年2月29日

あなたの寄付でできること

400,000円の寄付が集まると
街歩きワークショップ用ブックレットが作れます。

600,000円の寄付が集まると
在日コリアンの生きてきた生活史の展示や歌や踊りなど文化表現する生活文化展を開催できます。

1,000,000円の寄付が集まると
当事者語りなどの映像が制作できます。
※合計2,000,000円の半分の寄付が必要です!

実施団体について

かわさきの在日高齢者と結ぶ2000人ネットワーク
社会福祉法人青丘社、川崎市ふれあい館を中心に営まれてきた在日高齢者の識字活動や、文化活動、介護支援事業などを基盤として、老いてなお、今を力いっぱい生きる在日一世とつながり、「差別の醜さ、戦争の悲惨さ」を学び、記録化し、交流する市民団体として、2002年に発足しました。インターネット上にバーチャルな「かわさきのハルモニ・ハラボヂ生活文化資料館」を立ち上げ、聞き書きや学習、発信を続けてきました。

代表者 重度(ぺぇちゅんど)
住所 川崎市川崎区桜本1-9-6 青丘社内
電話 044-288-2997
メール miura@seikyu-sha.com
URL http://www.halmoni-haraboji.net

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